自然と共に生きるという一言に集約

アイスランドはヨーロッパの中にある島国であり、隣国であるノルウェーとは実に1000キロメートル以上も離れているという地理的特性を有しています。

日本の場合、隣国である韓国が位置する位置は最短で200キロメートル程度ですから、これはかなり珍しいことです。

また地理的な特徴としてこの国には火山が多く、暖流の流れもあるため、北極圏の中では比較的暖かい気候を有しています。

人口は約32万人で北極圏に位置するために厳しい自然が広がるこのアイスランドという国に住む国民の国民性は「自然と共に生きる」という一言に集約されます。

雨が降ったとしても傘をさすことが少なく、火山噴火などで飛行機が欠航になってもさほど気にすることはありません。

アイスランド人にとって自然は「強大なもの」であり、逆らうことをよしとしないのです。

加えてこの国の国民性を象徴する文化の一つとなるのが「赤ちゃんを外で寝かせる」ということです。

もちろん毎晩屋外に放り出しているわけではありませんが、この国においては赤ちゃんを寝袋に包んで乳母車に乗せ、屋外で寝かせるという事をしているのです。

これは「自然と共に生きる」という考え方を象徴するものと言ってよいでしょう。

またこの国は稀有な「非武装国家」としても知られており、国家の中に独立した軍隊がいません。

国境付近を警備するための沿岸警備隊や警察などはいるのですが、有事の際には海外地域へ派遣して銃を取るという役割を持つ軍人がいないのです。

かつてまでは米軍が駐留したうえで警備をしていましたが、現在では米軍が撤退しているためにほぼ完全な非武装国家とされています。

さらに言えばこの国における警察と言う立場も、日本のそれとはかなり大きく異なります。

日本国内に限らず、警察と言うと国民が何らかの犯罪に巻き込まれた際にそれを守ったり、犯人の検挙に勤めると言ったような役割が連想されます。

そういった役割が無いわけではないのですが、この国では「ドアが壊れた」というような生活における些細な困り事でも警察を呼ぶことが多く、そして実際に警察官がそのトラブルに対応することが多いのです。

良くも悪くも、先の「自然と共に生きる」という国民性のほか、「のんびりしている国民性がある」とも言うことができるでしょう。

アイスランドはその国の名前からすると荒涼とした氷の大地が広がる国のようにも見えますが、実際には自然と人間が互いに共存を目指す、ゆったりとした国のひとつなのです。